痛みについて
サーマクールの痛みについて調査しているページです。顔のたるみやしわに効果的なサーマクール。効果は高いとはいえ、気になる痛みについて検証しました。体験者の口コミも公開中。
サーマクールの痛みには個人差がある
顔のたるみやしわを、糸や針を使わずに安全に引き締めてくれると評判のサーマクール。年齢を重ねて疲れ切った肌にハリを与えて、見た目を若返らせてくれる施術です。
すでに美容外科ではメジャーな施術となっており、美容に関心の高い女性にも人気がありますが、針や糸を使わなくても肌に作用させる施術なので、痛みがあるのかどうかが気になるところではないでしょうか。
サーマクールを実際に受けた人の体験談をみると、「テスト照射から痛かった」「思ったほど痛くなかった」などと、さまざまな意見が掲載されています。しかし痛みの程度には個人差があるため、口コミ通りになるというわけではありません。
サーマクールはそのまま肌に照射するとかなりの痛みをともないますが、施術前には表面麻酔を塗って痛みを感じないようにします。この表面麻酔の効き目にも個人差があり、麻酔を塗ってから放置する間の時間によっても痛みの程度が左右されるため、痛いと感じるかどうかは人それぞれということになります。
もしも施術中に不安があれば、すぐに看護師さんや医師に話をして表面麻酔を追加するなどの対応をしてもらうか、少々時間をかけてでもサーマクールを終えてしまうと良いかと思います。
マシンの出力パワーが利用者さんによって異なることも、痛みに差が出る理由のひとつです。マシンの出力が強ければ肌に与えられるダメージや刺激も強くなりますから、痛みを感じてしまうのです。マシンの出力を弱めることで対応できますので、施術前に相談してみてくださいね。
上記のような理由から、同じサーマクールを受けていても、痛みの程度は人それぞれとなります。一概に「痛い」と言い切れるものではなく、体験してみなければわからない部分もありますので、体験者の方の口コミを集めてみました。
これからサーマクールを受けてみようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
サーマクールの痛みにかんする口コミまとめ
- エステのようなものだと思っていたので、思ったより痛かったです(笑)。でも、数ヵ月後に撮影した証明写真が前回よりも若く写っていたのには驚き。それ以来、サーマファンになってしまい、すでに4回受けています。(40代)
- 照射時の痛みはあります。手の平をギュ~ッと握って我慢できるくらいの痛みです。(40代)
- 想像していたよりは辛くなかったです。 10ショットに1回くらいの程度で、サーマクール独特の熱さは感じたかも。我慢できる程度でしたので苦痛なく完了しました。(40代)
- サーマクール300ショットの施術を2年前に体験。痛みがあると聞いていたのでビクビクしていましたが、受けてみると、「熱い…かな?」といった程度。ちょっと拍子抜けしました(笑)。(30代)
いかがでしょうか?痛みの程度は人それぞれだとは思いますが、やはりサーマクール専門であったり、しっかりとカウンセリングをしてくれるような優良なクリニックを選ぶことが重要です。
また、最新マシンほど痛みを感じにくいよう、性能がアップしています。いまのところ最新はサーマクールCPTですね。クリニック選びの際は、サーマクールのマシンのスペックについても確認してみましょう。
またマシン以外にも、マシンを操作する医師のテクニックによっても痛みの度合いが変わります。サーマクールは熱を加える治療なので、マシンをあてる加減で痛みも変わるのです。痛みが少ない施術を希望する人は、技術のある医師のいるクリニックを探しましょう。
サーマクールの痛みは出力の強さによっても変わる
サーマクールの痛みは出力状況や皮膚の状態、表面麻酔の効きによって個人差がありますが、ここで取り上げたいポイントとして「出力の強さ」が挙げられます。
サーマクールの出力については、機器に付属する説明書「サーマクールCTP 治療のガイドライン」に詳しく記載されており、医師はガイドラインにしたがって患者さんに負担がかからない程度のレベルで照射を行ないます。
照射エネルギーの決定について
クリニックではテスト照射を行なって、患者さんの熱さの反応を確認します。エネルギーレベルは2~2.5から4あたりの間で患者さんの熱さ反応を確認し、実際に照射するエネルギーを決定します。
ガイドラインでも、0から8までの9段階のエネルギーレベルのうち、2~2.5から始めると良いと書かれています。しかし実際の施術では、医師の判断と利用者の同意によって方針が決められるということもあり、必ずしも治療のガイドラインに則ったものではありません。
サーマクールは出力レベルが上がるほど皮膚への刺激が増し、8(最大値)になるとやけどの危険がともないます。そのため、無理のない範囲で安全に施術を行なっていくべきとされており、実際の治療でも利用者の反応をみながらエネルギーレベルをコントロールしていきます。
ただし、エネルギーレベルがあまりにも低すぎると効果が実感しにくくなるということもあり、医師はできるかぎり利用者が耐えうるレベルで照射を行ないます。利用者の肌質や安全性を考えて、この程度までなら許されるだろうと考えられる出力レベルで治療を行なっていくのです。
高い効果を実感してもらいたくて出力を上げた結果、エネルギーレベルが強すぎるために「痛い」と感じるわけですね。
美容外科など、サーマクールを扱う現場では医師の力量や経験などに委ねられることも多いので、医師がこれと決めたエネルギーレベルに出力を調整し、その結果痛みが出る場合もあります。ガイドラインに沿った治療ではなく、医師の決断が痛みを左右することもあるのです。
その場合は、レベルを下げるように医師に直接伝えましょう。医師は利用者の安全を第一に考えて施術をしなければいけないので、利用者側の訴えがあればすぐに出力を緩めてくれます。
サーマクールは安全にできる施術ですが、皮膚が弱い方は施術前に医師とよく話し合うことをおすすめします。それでも施術語に赤みがさしたり、皮膚トラブルが出たりした場合には、すぐに医師や看護師に伝えましょう。
サーマクールはガイドラインから多少外れた治療も許されるため、効果の出方には個人差がつきものです。しかし照射後の痛みや赤み、やけどのリスクには代えられないため、少しでも安全に治療が受けられるように、事前のカウンセリングなどでよく話し合っておくことをおすすめします。
参照: サーマクール専門-専門医の切らないたるみ治療ならプライベートクリニック吉祥寺 公式ホームページ 3.サーマクールの機械の音について
参照: サーマクール専門-専門医の切らないたるみ治療ならプライベートクリニック吉祥寺 公式ホームページ 10.サーマクール照射出力(レベル)内部資料
出力の強さと痛みの目安について
サーマクールの照射は、0.5刻みで0.5~8.0までの間で調整可能です。最初は2.5から始められることが一般的で、ガイドラインによると、ここで患者の痛みへの反応をみて、その後の出力を判断すると記載されています。
出力 | 温かさ | 患者の反応・痛み |
---|---|---|
0 | 感じない | 感じない |
1 | 温かさを感じる | 感じない |
2 | 熱さを感じる | 熱さを感じるが我慢できる |
3 | かなり熱い | 数発であれば可だが連続で痛みがある |
4 | 我慢できない熱さ | 照射不可 |
最初は2.5から照射を始めるので、痛みが我慢できる限界と思われるラインから開始されることになります。
ただし、このガイドラインは、アメリカで数えきれないほどのテストを重ねた結果、「確実に安全である」と言えるもの。そのため、実際には更に高出力にしても耐えられる人もいるようです。
ガイドライン通りの施術をした場合の出力
「サーマクールCPT 治療のガイドライン」の目安を採用して施術を行ったとしても、施術する部位によって出力の強さは変わってきます。部位ごとの出力の目安と、実際に行われた施術での出力の平均値については次の通りです。
部位 | 出力 | 実際の出力平均値 |
---|---|---|
頬 | 3.5~4.5 | 4.0~4.5 |
口下~フェイスライン | 3.0~3.5 | - |
フェイスライン~アゴ下 | 2.0~2.5 | 2.5~3.5 |
首 | 1.0~2.5 | 2.5~3.0 |
出典:プライベートクリニック吉祥寺『10.サーマクール照射出力(レベル)内部資料』
この表を見ても分かるように、首から顔にかけてのサーマクールで、最も痛みを感じやすいのが「首」です。特に、顔から離れるほど痛みを感じやすくなるため、1.0の出力でも痛みを感じる場合があると言われています。
ガイドラインは「絶対に安全」というところがラインになるため、実際には少しだけ出力を強くして、効果を引き出しているようですね。ただし、実際の出力値のデータは痛みを軽減させているクリニックのものなので、痛みへの対応を行っていないクリニックであれば、結果は変わってきます。
痛みを感じなければ高出力の方が効果的?
サーマクールは出力を上げれば上げるほど、効果が高くなるとされています。それでは、痛みを感じなければ、どんどん出力を上げた方が良いのでしょうか?
答えから先に言えば、それは「No」です。理由としては、上記のガイドラインに沿った施術をしなければ、例え痛いと感じなかったとしても、やけどをしてしまうリスクが生じるから。
例えば、とても痛みに強い方が、麻酔クリームと笑気麻酔を使ってサーマクールの施術を受ければ、ガイドラインよりももっと高い出力が出せるでしょう。ですが、「効果の高さ」「出力の強さ」「リスクの高さ」は比例するので、この3点のバランスを考えて、ちょうど良い出力を設定するのが医師の仕事。
サーマクールの照射自体は機械が行いますが、「施術の効果や安全性は医師の技量による」と言われるのは、このバランスを上手に取ることが大切だからです。